こどものこれ買って、に悩んだことをありますか?

大人から見て、意味のないもの、無駄なものをこどもからせがまれた経験はありますか?ゲームが欲しい、おもちゃが欲しい、あれが欲しい、これが欲しいと言われた時、親としてはついつい値札に目が行ってしまいますよね。そして「(安価なものを代わりに出して)これにしておき、こっちのほうがいいよ」と言ってしまいがちですよね。

ただ子どもが「欲しい」と言う背景には、友だちとのつながり(所属感)、自分で選びたい気持ち(自律性)、できるようになりたい願い(有能感)などの“心のニーズ”が隠れています。ここを無視して代替品を押しつけると、物は手に入っても「満たされた感じ」が残りません。

すぐに「買う」「買わない」と評価する前に、「どうしてそれが欲しいの?」と相手に問うてみると、見えてみるものがあるかもしれません。例えば「どこがいいの?」「それを手に入れて何がしたいの」「どうしてそう思った」などです。

買えないときは、率直に“理由+気持ちの承認”で伝える

ただ言われるがまま、ハイハイと買っていたらきりが無いという気持ちはよくわかりますし、こどもの頭の中では「何でも買ってもらえる」という成功体験が出来てしまいます。時には上手に断らないといけません。そんな時、「ダメ。以上。」ではなく、(A)気持ちの承認 →(B)理由 →(C)代替案の順で伝えると、拒否でも関係は安心に保てます。

例えば
親:「欲しい気持ちはよくわかったよ。(A)」
親:「ただ今月は病院へ沢山言ったから、ごめんね、今日は買えないんだ。(B)」
親:「代わりに来月の買いたいリストに入れようか。(C)」
という具合です。

こどもに「お金がない」と言いづらいという気持ちがあるかもしれませんが、こどもにも包み隠さず素直なコミュニケーションをとることをおすすめします。
こどもの年齢に関係なく、以外にこどもも大人の事情を理解してくれることもしばしばあります。

「物」を通じて満たしたいのは、多くの場合「体験」と「関係」

もう一つ根本的なこととして「ものを買ってこどもの気持ち解決するのか」という部分にも着目する必要があります。それは多くの場合、ものを通して何かを経験したい、誰かと関係を持ちたい(仲間に入りたい)というニーズが隠れているからです。ここが満たされないと、次々に所有欲が膨らみ、大人になってから、買い物依存症などにつながってしまうので注意しましょう。

著者もこどもの頃「NIKEのエアーマックス」や「G-shock」が大流行し、「欲しいなぁ」と思っていましたが、思い返せば時計や靴が欲しかったというより、友人に「俺も持っている」と言いたかっただけかもしれません。

欲しいものを誕生日やクリスマスといった区切りに買う、という行為は、待つことを覚えさせることや、自分の欲しいものを一つ選択する、欲しいものに順位や計画性をもつ、という意味で大事なのかもしれません。

伝えたかったのは、相手の欲しくないものをあてがって「これにしておき」というのは愚の骨頂であり、それならばあげない方が良いというのが私の持論です。

長谷川 裕